{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/4

元田久治01『 NEO RUINS 』

4,180円

送料についてはこちら

版画家・画家 元田久治の第一作品集『NEO RUINS』 廃墟としてのメガロポリスを現実の都市に重ね合わせた超絶技巧の版画作品。聖なる天蓋なき現代文明に警鐘を打ち鳴らす! 仕様:A4変形判/並製/ケース装/96ページ/図版56点 エッセイ:福住廉(美術評論家) 定価:本体3800円(税別) 元田久治の作品世界は、モンス・デジデリオ、ピラネージ、ブーレ、ルドゥー、ヒュー・フェリスなど廃墟都市や空想未来都市を描いて来た歴史上の画家、建築家との連関性を彷彿とさせながらも、他方、実際に存在する都市、建築物、景観の廃墟ヴィジョン化という視点からアクチュアリティに重心を置いた独自の作品作りを展開し、幻想画家という範疇にも属さない廃墟画への独自のアプローチを試みています。 3.11の大震災は「都市の廃墟」を描き続けて来た作家の心に多大な衝撃を与えました。しかしながら、収束の目処もつかない原発事故など科学技術や社会システムの過信が招いた現代文明の脆弱性(ヴァルネラビリティ)に対する鋭い警鐘として、大きな文明史的視点から眺めた場合、その作品の今日的な意義はますます高まっています。 版画に描き込まれた瓦礫や廃墟の細部はすべて氏の想像力によるのはもちろん、写実的な描線の下絵を丹念に完成させた後、さらに輪をかけて気が遠くなるほど根気がいる地道な作業によって版画の原版を仕上げる行程が続きます。完成された版画作品は色がストイックにおさえられたグリザイユで、その静謐でモノトナスな色調は描かれた世界が現代であるとことを一瞬忘れ歴史画の一シーンのような威厳すらたたえています。寡黙ながら作品の背後には都市の崩壊と再生が刻印されています。

セール中のアイテム